フィルタエレメント定期交換の重要性
Posted on 7月 12th, 2021
圧縮空気は世界で最も重要なユーティリティのひとつであり、非常に広く普及していることから「第4のライフライン」しても知られています。圧縮空気は自動車工業から鉱業、食品・飲料産業から医療分野に至るまで様々な産業で利用されています。
圧縮空気を効果的に使用するには、適切な性能性を確保することが不可欠です。しかし、多くの使用者は、フィルタエレメントを交換し、メンテナンスを実施することを忘れがちです。生産品質やシステムの寿命に対する影響が無視されることが多々あります。下記のガイドは、フィルタエレメントの交換に関する必須知識をまとめたものです:
フィルタエレメントの交換が必要な理由
フィルタエレメントの交換を遅らせることで維持費を簡単に抑えることができると考えることは、長期的には代償の大きいミスとなります。
フィルタエレメントは、気流から水蒸気、油分、粉塵などの不純物を除去します。空気中の有害な粒子状物質はフィルタ媒体にぶつかると、媒体内の繊維の間で捕捉されます。そのことによりフィルタ媒体で詰まりが発生し、差圧が低下することで、システムを作動されるのに必要なコストとエネルギーが上昇します。
システムの作動中は、フィルタエレメントも下記のような大きな負荷にさらされます:
- 温度の大きな変動
- 水分
- 高圧
- 損傷の原因となる化学物質/蒸気
時が経つうちに、これらの条件が重なりフィルタ媒体に損傷を与え、稼働効率や機能性の低下が発生するとともに、製品損傷の原因となる場合もあります。媒体に発生しうる極微細な穴でも、不純物が下流を通り、圧縮空気システムにまで達する場合があります。そうなると、差圧は低下しないため差圧計装置は警報を出すことができません。
最近のフィルタ媒体の大半は8,000時間または12か月間、また活性炭フィルタの場合は6,000時間耐用できるようになっています。
フィルタエレメントを交換しないことによる危険性
フィルタエレメントを適切なタイミングで交換しないと、フィルタ性能が低下し、企業として基準達成が不可能とあることで、大きな後退につながる場合があります。
発生しうる問題には、真空封入製品への不純物混、塗装仕上げの不良、気送管設備の故障などが含まれます。そのことで生産性は低下し、機器の修理が必要となります。
フィルタエレメントを怠ることで発生しかねない主なリスクには次のようなものがあります:
- 最終用途における不純物混入
- 機器の損傷例:吸着乾燥機等
- 製品破損
- スタッフの健康リスク
- 長期コストの増加
- 生産停止時間の増加
フィルタエレメントを怠ることで被りかねない最大の損害の一つは、貴社ブランドへの被害です。フィルタエレメントを適切なタイミングで交換しないと、そこから発生する損害に対する賠償責任を負うこととなります。システムや完成品への不純物混入や損害に気づかないまま何週間もの時間が過ぎる場合があり、スタッフへの安全上の問題や製品のリコールにつながる可能性もあります。これらは貴社ブランドに恒久的な損害をもたらす場合があります。
フィルタエレメント定期交換のメリット
前述のリスク回避に加えて、フィルタエレメントの定期交換には数多くのメリットがあります。次のものが含まれます:
- 最適なろ過性能
- 下流機器の保護
- 安心感
- 修理や交換にかかる費用の削減
- 生産可用時間と生産性の向上
顧客がエレメント交換を省く主な理由のひとつに、交換に費用がかかることが挙げられます。しかし、それらの費用は、古くなった非効率的
非効率的なフィルタエレメントに起因するコストよりもはるかに小さなものです。
清潔なフィルタは、一か月間蓄積した不純物で塞がれたものよりもはるかに効率的に作動します。「詰まった」フィルタの場合、媒体に空気やガスを通すのにより大きな圧力が必要となるため、稼働コストがかさみ、障害発生リスクも大きくなります。フィルタエレメントを定期的に交換することで、過剰コストを排除するとともに、機器の生涯リスクを軽減し、製品損傷の可能性を防ぐことができます。圧縮空気ラインのスムーズな動作を確保することで、エネルギー効率の向上と企業の二酸化炭素排出量軽減を図ることができます。
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